よく芸能人の方で英語を特技とする方が、インターネットなどのプロフィールなどで書いていることがあるのですが、「英語をマスターする」とはどういうことなのでしょうか?
正直な気持ちとしては「英語をマスターーする基準ってなんぞや?」といつも不思議に思います。
日本語でたとえてみても、「標準語」といういわゆる基本形というものは存在しますが、そもそも日本語マスターのはずの私たち日本人であっても、地域によって話し方が全く違います。
間違っていても自己表現できることが完璧な英語
例えば、建物というのは土台部分が間違っていたら、建物を壊して0から作り直さなければいけません。情報技術のプログラムでもエラー(間違い)が起こると徹夜で復旧作業に入ります。
では語学の間違いはどうかというと、指摘されて使い方が間違っていることに気づいたら、容易に修正できます。
それぐらい私たちの脳というのは、言葉の変化・前進・成長に対して柔軟なのです。
また、この修正が必要な場合というのは、自らの使い方が間違っていた場合もありますし、”時代の流れで表現方法が変化した”ことで修正することもあるのです。
つまり、言葉というのは常に進化をしています。
ということは、そもそも日本の試験のように答えが一つしかないような感覚で覚えるものではなく、間違っているかどうかを考えるよりも、覚えた例文や単語を自らの自己主張として、間違っていようが関係なしに言葉に出して、相手に伝える行動をするほうがより自然だということになります。
日本人はみんな質問の答えが一緒(How are you? I’m fine. Thank you.など)で、主張をしたがらない。目立というとする人が比較的少ないとよく言われるのですが、これが結局英語が苦手な人の多さに比例しているのです。
ですから、「完璧な英語」なんて存在しないので、最初は特に発音・アクセントや文法、そして単語を覚えることに「なれ」の観点から難しいと考える方が多いとは思うのですが、ぜひとも「思うことが表現できて、相手に伝わればいい」という姿勢でやってみるのも、英語の学習を行ううえでのモチベーションを保つ方法になるのではないでしょうか。