日本語の「はい/いいえ」と英語の「Yes/No」には明確な違いがあります。
今回は日本語感覚で「Yes/No」を使うと相手が混乱するというお話です。
Yesは必ず肯定文に、Noは必ず否定文にくっつく
日本語の場合、例えば「あなたは生徒ですか?」という質問に対しては、「はい、そうです(=はい、私は生徒です)。」、もしくは「いいえ、違います(=いいえ、私は生徒ではありません)。」という答えになると思います。これは普通ですね。
では、「あなたは生徒ではありませんか?」という質問に対しては、「いいえ、そうです(=いいえ、私は生徒です)。」、もしくは「はい、違います(=はい、私は生徒ではありません)。」という返答になることがあります。
これを英語にして表現してみます。
- Are you a student? Yes, I am(=Yes, I am a student). / No, I’m not(= No, I’m not a student).
これが通常の文章ですが、2つ目の例文のように「~ではないですか?」という質問を英語にて書くと(ちょっと違和感ある書き方ですが、ご了承を)、
- Aren’t you a student? Yes, I am(= Yes, I am a student). / No, I’m not( = No, I’m not a student).
となります。
日本語と大きく違う点であって、英語の場合は否定文にはNoを、肯定文にはYesが必ずつくのです。決して、「Yes, I’m not / No,I am.」は言いません。
私が高校生の時に初めてカナダに2週間ほどホームステイをした際に、「Do you?」と聞かれ「No」と答え、「Don’t you?」と聞かれ「Yes」と答え、これを2、3回ループして結局どっちなの?と聞かれたことがあり、この時に初めてYes/Non使い方を実際に学びました。
受験目的の英語の場合でも、実はこの否定文の疑問文の答え方を教わることがありますが、なんせ実に「説明が堅苦しく、難しく、分かりにくい!」というのが印象です。
難しいことは一切なしに、「Yes、は肯定文に必ずつく」「Noは、否定文に必ずつく」と頭に入れて、いざと言うときは簡単に扱えるようにしましょう。
Yes/Noの答えよりも、答えの部分の肯定文、否定文を意識する
Yesは肯定文、Noは否定文とは言っても、いざというときには「どっちだったっけ?」となることが少なくありません。普段は日本語を使っているわけですし、なれるまで・実際に使うまでは、やはり忘れてしまうことが多いのも現実です。
ただ、いざ使う際に忘れないこつとしては、何か聞かれた際(つまり疑問形の文章)の答えとして、「Yes/No」の部分よりも、その後の文章部分を意識付けしておくのがいいかと思います。
どんな文章であっても「Yes, I do」の「I do 」の部分(=肯定文)、「No, I wasn’t」の「I wasn’t」という文章の部分(=否定形)です。
ここに「Not」があれば「No」、なければ「Yes」ですから、使い慣れていくとこの部分を意識することなく使えるようになりますが、最初のうちは感覚をつかむまでは意識して覚えてください。