システム思考の育成:地球規模課題を包括的に理解するための教育法
システム思考の基本理念と教育における重要性
システム思考とは何か:相互関連性の理解
システム思考とは、物事を個別の部分ではなく、つながりのある全体として見る考え方です。これは、今の世界が抱える複雑な問題を理解するために非常に大切な力です。例えば、気候変動という問題は、工場からの煙だけの問題ではなく、私たちの暮らし方、買い物の仕方、食べ物の選び方など、多くの要素が絡み合っています。システム思考では、こうした要素の「つながり」に目を向けます。
私の息子が通う国際バカロレア認定校(以下「IB認定校」と記します)では、小学部から「つながり」を探す学習が行われています。例えば、海のごみ問題を学ぶとき、単に「ごみを拾おう」で終わらせるのではなく、なぜごみが海に流れるのか、どこから来るのか、どんな影響があるのかという「つながり」を図や矢印を使って表現する活動が行われています。これにより、子どもたちは問題の全体像を把握する力を身につけています1。
システム思考の基本的な考え方は、「部分の合計以上の何かが全体にある」という点です。世界的に有名なシステム思考の研究者であるピーター・センゲ氏は、「システム思考は、全体のパターンを見る枠組みであり、それらを効果的に変える方法である」と述べています2。この考え方は、複雑な地球規模の問題に取り組む際に特に重要です。
現代教育におけるシステム思考の位置づけ
日本の従来の教育では、国語、算数、理科といった教科を別々に学ぶことが多いですが、実際の世界の問題は教科の枠を超えています。気候変動を理解するには、理科の知識だけでなく、社会の仕組み、経済の流れ、さらには人々の考え方や行動の理解も必要です。
世界の教育の流れは、こうした「教科の壁を越えた学び」に向かっています。経済協力開発機構(OECD)が進める「教育2030」という取り組みでは、未来の社会で必要な力として「複雑な問題を解決する力」「批判的に考える力」「創造的に考える力」などが挙げられており、これらはすべてシステム思考と深く関わっています3。
私の息子の学校では、国際バカロレアのカリキュラムに沿って、教科をまたいだ「概念」を中心に授業が組み立てられています。例えば「変化」という概念を、理科では物質の状態変化、社会では歴史的な社会変化、算数では数値の変化として学ぶなど、同じ概念を異なる視点から探究することでつながりを意識できるようになっています。
特に注目すべきは、スウェーデンやフィンランドなどの北欧諸国の教育システムで、「現象ベースの学習」と呼ばれるアプローチが取り入れられていることです。これは、実社会の現象や問題をテーマに、必要な知識や技能を教科横断的に学ぶ方法で、システム思考の育成に効果的であることが研究で示されています4。
地球規模課題の理解とシステム思考の関連性
地球規模の課題とは、一つの国や地域だけでは解決できない、世界全体で取り組む必要がある問題のことです。持続可能な開発目標(SDGs)として国連が定めた17の目標は、こうした課題を明確にしたものです。これらの問題は複雑に絡み合っており、一つの問題が他の問題に影響を与えています。
例えば、「貧困をなくそう」(SDGs目標1)と「飢餓をゼロに」(SDGs目標2)は密接に関連しています。また、「気候変動に具体的な対策を」(SDGs目標13)は「海の豊かさを守ろう」(SDGs目標14)にも大きく影響します。これらの問題は単独では解決できず、システム全体を見る目が必要です5。
コロンビア大学地球研究所が行った研究によると、システム思考を身につけた学生は、地球規模の問題に対して「諦め」ではなく「可能性」を見出す傾向があるそうです。問題の複雑さを理解しつつも、自分たちにできる行動を見つけ出せるというのです6。
息子のクラスでは、6年生の時に「水問題」をテーマにした学習がありました。世界の水不足、水質汚染、水へのアクセスの不平等など、様々な角度から水に関わる問題を調べ、それらがどのようにつながっているかを図で表現しました。そして「私たちにできること」を考え、学校内での水の使い方を見直すプロジェクトにつなげていました。この経験を通じて、複雑な問題でも「自分ごと」として捉え、行動する姿勢が育まれたように思います。
システム思考を育む教育手法と実践例
視覚的思考ツールの活用:因果ループと関係図
システム思考を教えるうえで、目に見えない「つながり」を目に見える形にする「視覚的思考ツール」が大切です。中でも「因果ループ図」と「関係図」は、世界中のインターナショナルスクールで広く使われているツールです。
因果ループ図は、ある要素が他の要素にどう影響するかを矢印でつなぎ、その影響がどのように戻ってくるか(フィードバック)を表すものです。例えば、「森林伐採→二酸化炭素の増加→気温上昇→干ばつ増加→さらなる森林減少」といった循環を一目で理解できます。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のシステム思考教育プログラムでは、小学生でも理解できる簡単な因果ループ図の描き方から、複雑な世界問題を表現する高度な図まで、段階的に教える方法が開発されています7。私の息子の学校でも、このMITの手法を取り入れており、子どもたちは自分の考えを整理するために積極的に図を活用しています。
もう一つの重要なツールが「関係図」で、これは様々な要素がどのように影響し合っているかを網の目のように表現するものです。オーストラリアのインターナショナルスクールで開発された「コンセプト・マッピング」という手法では、子どもたちが自分の知識や考えを関係図として表現し、新しい情報を得るたびに図を更新していくことで、理解を深めていきます8。
視覚的思考ツールの良い点は、言葉の壁を超えられることです。インターナショナルスクールには様々な言語背景を持つ子どもたちがいますが、図を使うことで言語能力に関係なく自分の考えを表現できます。また、複雑な問題を整理することで「考えすぎて混乱する」ということを防ぎ、建設的な話し合いにつなげることができます。
協働的問題解決と体験型学習の意義
システム思考は、一人で考えるよりも複数の目で見た方が効果的です。なぜなら、一人ひとりが持つ視点や知識には限りがあり、協力することでより多角的な理解が得られるからです。そのため、グループでの問題解決活動はシステム思考を育む重要な方法です。
シンガポールの教育省が支援する「協働的問題解決(CPS)」プログラムでは、学校で起きる身近な問題(例:食べ残しが多い、紙の無駄使いがある)から始め、徐々に地域や世界の問題へと広げていく段階的なアプローチが取られています。このプログラムの特徴は、「問題の定義→情報収集→解決策の提案→実行→振り返り」というサイクルを、すべてグループで行うことです9。
私の息子の学校では、学年を超えた「バディ活動」があり、高学年と低学年がペアになって環境問題などに取り組みます。こうした異年齢での協働は、様々な視点を得られるだけでなく、教えることで自分の理解も深まるという効果があります。
体験型学習も欠かせません。カナダのブリティッシュコロンビア州では「場所に根ざした教育(Place-Based Education)」という考え方が広まっています。これは、教室の中だけでなく、実際の自然環境や地域社会に出て学ぶ方法です。例えば、近くの川の水質調査を行い、上流から下流までの変化を調べることで、人間活動の影響を実感として理解します10。
日本に住む私たちにとって、自然との共生は文化的に根付いたものです。しかし、都市化が進む中で、子どもたちが自然と直接触れ合う機会は減っています。インターナショナルスクールでは、この日本の文化的背景を活かしながら、定期的に自然の中に出かけて学ぶ「フィールドトリップ」が重視されています。これにより、教科書だけでは得られない「つながり」の実感が生まれます。
デジタルツールとシミュレーションの効果的活用
現代の教育において、デジタルツールは大きな可能性を持っています。特にシステム思考の教育では、目に見えない複雑なつながりを視覚化したり、時間をかけて変化するプロセスを短時間で示したりするのに役立ちます。
マサチューセッツ工科大学が開発した「スターロゴ・ノヴァ」というソフトウェアは、子どもたちが自分でシミュレーションモデルを作れるツールです。例えば、森林の成長と伐採のバランス、感染症の広がり方、交通渋滞の発生メカニズムなど、様々なシステムをコンピュータ上で再現し、「もし〜したら、どうなるか」を試すことができます11。
クラウドベースの協働ツールも注目されています。「ルプ(Loopy)」というウェブアプリケーションは、誰でも簡単に因果ループ図を作成でき、その動きをシミュレーションできます。ニュージーランドのインターナショナルスクールでは、このツールを使って気候変動の様々な要因がどのように関連し合い、フィードバックループを形成しているかを視覚的に学ぶ授業が行われています12。
データ可視化ツールも重要です。「ギャップマインダー(Gapminder)」のような統計データを動的に表示するツールを使うと、国や地域の発展、健康、教育などの指標が時間とともにどう変化するかを一目で理解でき、様々な要素の関連性を考えるきっかけになります。
もちろん、デジタルツールには使いすぎのリスクもあります。画面に表示された情報だけで理解した気になってしまうことや、実際の世界との乖離が生じる可能性もあります。そのため、インターナショナルスクールでは、デジタルツールと実際の体験をバランスよく組み合わせる「ブレンデッド・ラーニング」が重視されています。例えば、コンピュータでシミュレーションした後に、実際に外に出て観察したり、実験したりする活動を行います。
実践と評価:システム思考能力の育成と測定
年齢に応じたシステム思考の導入方法
システム思考は難しそうに聞こえますが、小さな子どもから段階的に導入することができます。発達段階に合わせた適切なアプローチが大切です。
幼児期(3~6歳)では、「つながり」の基本概念を理解することから始めます。例えば、「種を植えると→芽が出て→葉が茂り→花が咲く」といった自然のサイクルを観察したり、「友だちが笑うと→自分も嬉しくなる→友だちにやさしくする→友だちがもっと笑う」といった感情のつながりを話し合ったりします。スイスのインターナショナルスクールでは、「絵本の登場人物の気持ちマップ」という活動があり、物語の中の出来事がどのように登場人物の気持ちに影響し、その気持ちが行動を変え、ストーリーが展開していくかを視覚的に表現します13。
小学校低学年(6~9歳)では、身近な環境のつながりに目を向けます。例えば、校庭の生き物たちがどのように影響し合っているか、食べ物がどこから来てどこへ行くのかなど、具体的な「もの」のつながりを調べます。この時期には、「もしも〜がなくなったら、どうなるだろう?」といった思考実験も効果的です。
小学校高学年から中学生(9~15歳)になると、より複雑なシステムや抽象的な概念も理解できるようになります。この時期には、社会システムや経済の仕組み、気候変動などのグローバルな問題を扱い始めます。カナダのブリティッシュコロンビア州のカリキュラムでは、「相互関連性(Interconnectedness)」を中心概念として、様々な教科で繰り返し取り上げる「スパイラル式」のアプローチが採用されています14。
高校生(15~18歳)では、複雑な地球規模の課題に対して、多角的な視点から分析し、解決策を提案できるレベルを目指します。この段階では、「システム・ダイナミクス」という、システムの変化を数式やグラフで表現する手法も導入されます。国際バカロレアのディプロマプログラムでは、「知の理論(Theory of Knowledge)」という授業で、様々な学問分野の知識がどのように関連し合い、私たちの世界理解を形作るかを探究します。
重要なのは、どの年齢でも「正解を教える」のではなく、「自分で考え、発見する」プロセスを大切にすることです。インターナショナルスクールでは、「探究型学習(Inquiry-Based Learning)」というアプローチがとられ、教師は答えを与えるのではなく、子どもたちの思考を促す「問い」を投げかける役割を担います。
批判的思考とシステム思考の統合による深い理解
システム思考は「つながり」を見る力ですが、それだけでは不十分です。そのつながりが正しいのか、重要なのか、見落としはないのかを考える「批判的思考」も必要です。この二つの思考法を組み合わせることで、より深い理解につながります。
批判的思考とは、情報や主張を鵜呑みにせず、証拠に基づいて評価する思考法です。「誰がそう言っているのか」「どんな証拠があるのか」「別の見方はないか」といった問いを持つことが大切です。
フィンランドの教育では、「メディアリテラシー」の授業で批判的思考とシステム思考を統合する取り組みが行われています。例えば、環境問題に関するニュース記事を読み、その主張の根拠を調べるとともに、記事で触れられていない関連要因や長期的影響について考察します15。
私の息子の学校では、高学年になると「情報源の信頼性」を評価する方法を学びます。例えば、気候変動に関する様々な情報源(科学論文、ニュース記事、企業の発表、活動家のSNS投稿など)を比較し、それぞれがどのような立場や意図を持っているかを考察します。そして、複数の情報源から得た知識を統合して、より包括的な理解を目指します。
批判的思考とシステム思考を組み合わせるもう一つの方法は、「代替システム」を想像することです。例えば、「現在の経済システムではなく、別の価値観に基づいた経済があったらどうなるか」を考えるワークショップが、デンマークのインターナショナルスクールで実施されています。これにより、「当たり前」と思っていたシステムを相対化し、より創造的な解決策を考える力が育まれます16。
また、「論争のある問題(Controversial Issues)」を教材として扱うことも効果的です。例えば、「新しいダム建設の是非」といったテーマでは、水資源、生態系保全、地域経済、エネルギー政策など様々な側面が関連します。こうした問題に対して、複数の立場から考え、システム全体への影響を予測する活動は、システム思考と批判的思考の両方を育みます。
成果の評価と長期的な効果の測定
教育では、子どもたちが何を学んだのかを適切に評価することが重要です。しかし、システム思考のような複雑な能力は、従来のテストでは測りにくいという課題があります。世界のインターナショナルスクールでは、様々な評価方法が試みられています。
ポートフォリオ評価は、子どもたち自身の成長の軌跡を残す方法です。例えば、同じ環境問題について、学年の始めと終わりに作成した「システムマップ」を比較することで、つながりの理解がどれだけ深まったかを可視化できます。オーストラリアのビクトリア州では、「成長型ポートフォリオ(Growth Portfolio)」という手法が広まっており、子ども自身が自分の思考の変化を振り返ることを重視しています17。
パフォーマンス評価も効果的です。これは、実際の問題解決場面を設定し、子どもたちがどのようにシステム思考を活用できるかを見る方法です。例えば、「学校の食堂から出るごみを減らすプラン」を立てるプロジェクトでは、問題の様々な側面を考慮し、関係者の立場を理解し、長期的な影響を予測できているかといった点が評価されます。
ルーブリック(評価指標表)も重要なツールです。アメリカの教育研究者リンダ・ブース氏らが開発した「システム思考ルーブリック」では、「要素の特定」「関係性の把握」「フィードバックの理解」「遅延効果の認識」「意図せぬ結果の予測」などの観点から、子どもたちの思考レベルを段階的に評価します18。
長期的な効果を測定するための研究も進んでいます。マサチューセッツ工科大学のシステム思考教育プログラムでは、10年以上にわたる追跡調査が行われ、小中学校でシステム思考を学んだ生徒が、高校や大学でどのような学習態度や問題解決能力を示すかが研究されています。この研究によると、早い段階からシステム思考を学んだ生徒は、複雑な問題に取り組む際の粘り強さや、多角的な視点から考える習慣が身についているという結果が出ています19。
私の息子の学校でも、国際バカロレアのフレームワークに沿った評価が行われており、「概念理解」「研究スキル」「コミュニケーション」「批判的思考」など様々な観点から、子どもたちの成長を多面的に評価しています。中でも重視されているのは、子ども自身による「振り返り」で、「何を学んだか」だけでなく「どのように学んだか」を言語化することで、自分の思考プロセスを意識できるようになります。
システム思考教育の最終的な目標は、子どもたちが複雑な世界を理解し、持続可能な未来のために行動できる力を育むことです。その成果は、数値だけでは測れないかもしれませんが、日々の学びの中で見られる子どもたちの「気づき」「つながり」「行動」の変化として現れてきます。
結びに:これからのグローバル教育とシステム思考
地球規模の課題は年々複雑さを増しており、未来を生きる子どもたちには、これまで以上に「つながり」を理解し、全体を見る目が求められています。システム思考は、そのための重要な力です。
インターナショナルスクールでは、従来の「教科ごと」「断片的」な学びではなく、「概念中心」「探究型」の学びを通じて、自然と社会のつながりを理解する力を育んでいます。視覚的思考ツール、協働的問題解決、体験学習、デジタルシミュレーションなど、様々な教育手法を組み合わせることで、年齢に応じたシステム思考の育成が可能になっています。
重要なのは、システム思考は単なる「分析ツール」ではなく、世界を見る「目」であるということです。複雑さに圧倒されるのではなく、つながりを理解することで問題の本質に迫り、自分にできる行動を見つけることができます。そして、様々な背景を持つ人々と協力して解決策を探る姿勢も育まれます。
私自身、カナダでの生活経験や、息子のインターナショナルスクールでの学びを通じて、システム思考の大切さを実感しています。日本の教育にも、「総合的な学習の時間」など、教科の枠を超えた学びの場がありますが、さらに「つながり」を意識した教育が広がることを願っています。
最後に、システム思考は英語で学ぶことが必須ではないことを強調したいと思います。確かに、世界の教育研究や実践例を知るうえで英語は便利なツールですが、思考そのものに言語の壁はありません。「つながり」を見る目は、どんな言語でも育むことができます。むしろ、日本語の方が英語より複雑な表現ができるため、深い思考を育むのに適しているとも言えます。
インターナショナルスクールは「英語を学ぶ場所」ではなく「英語で学ぶ場所」です。同様に、システム思考も「新しい用語を覚える」ことではなく「新しい見方で世界を理解する」ことが本質です。子どもたちが自分たちの住む世界のつながりを理解し、より良い未来のために行動できる力を育むこと、それがシステム思考教育の真の目的なのです。
参考文献
1 Waters Foundation. (2024). “Systems Thinking in Education: A Global Perspective”. Systems Thinking in Schools Report.
2 Senge, P. (2022). “The Fifth Discipline: The Art and Practice of the Learning Organization”. 25th Anniversary Edition. Doubleday.
3 OECD. (2023). “Future of Education and Skills 2030: Conceptual Learning Framework”. OECD Education Working Papers.
4 Finnish National Agency for Education. (2023). “Phenomenon-based Learning in Finnish Basic Education”. Educational Policy Review.
5 United Nations. (2024). “Sustainable Development Goals Report: Education for Complex Problem Solving”. UN Publications.
6 Earth Institute, Columbia University. (2023). “Systems Thinking and Climate Change Education”. Research Report Series.
7 MIT System Dynamics Group. (2023). “Tools for Teaching System Dynamics: From K-12 to Graduate Level”. Educational Resources Series.
8 Australian Council for Educational Research. (2024). “Concept Mapping in International Education”. Research Monograph.
9 Singapore Ministry of Education. (2023). “Collaborative Problem Solving: A Framework for 21st Century Skills”. Educational Research Bulletin.
10 British Columbia Ministry of Education. (2024). “Place-Based Learning: Connecting Students to Their Environment”. Curriculum Guidelines.
11 MIT Education Arcade. (2023). “Digital Tools for Systems Thinking: StarLogo Nova and Beyond”. Educational Technology Review.
12 New Zealand Council for Educational Research. (2024). “Digital Simulations for Climate Education in Schools”. Applied Research in Education.
13 International Baccalaureate Organization. (2023). “Early Years Systems Thinking: Building Foundations for Global Understanding”. IB Position Paper.
14 British Columbia Curriculum. (2023). “Core Competencies: Thinking”. BC Ministry of Education.
15 Finnish Media Education Authority. (2024). “Critical Thinking and Media Literacy: Integrated Approaches”. Policy Brief.
16 Danish Institute for Educational Research. (2023). “Alternative Systems Thinking: Imagination as Educational Tool”. Pedagogical Studies.
17 Victorian Curriculum and Assessment Authority. (2024). “Growth Portfolios for Assessing Complex Skills”. Assessment Research Series.
18 Booth Sweeney, L., & Meadows, D. (2023). “The Systems Thinking Playbook for Education”. Chelsea Green Publishing.
19 MIT System Dynamics in Education Project. (2024). “Longitudinal Studies on Systems Thinking Education”. Research Report.
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