ECサイト(ネットショップ)運営用専用口座開設のおすすめ【口座の作り方の基準】

本記事のテーマ

ECサイト(ネットショップ)運営用専用口座開設のおすすめ【口座の作り方の基準】

本記事で得られる知識

ネットショップ運営に向いた口座をどういうものかの基準を理解することができます。

記事の前提

本記事は B2B,B2CのECサイト運営を前提とした記事です。

1. ネットショップ専用口座の作り方

ネットショップ運営のためには、専用の銀行口座の開設が必須となります。

1-1. 口座開設の目的を理解する

ネットショップ運営で専用の口座を開く理由は主に3つあります。

1-1-1. 売上入金用

自社サイト運営でも、クレジット払いを可能にする決済サービスを利用している場合には、その決済サービス提供会社からの売上の入金先となります。

モール型の出店の場合は、例えばアマゾン、楽天、ヤフー内のクレジットカード払い、コンビニ払い、ポイント払いなどの売上金です。

また、支払方法の一つである代金引換サービスを提供している場合には、それを可能にするために運送会社と契約をしているので、運送会社からの入金用を指します。

これらは全て「まとまった売上の入金」になりますので、管理者としてはある程度信頼のできるメンバーに限定して管理したいものです。

1-1-2. 注文代金入金確認用

入金確認用というのは、銀行振込の支払い方法を可能にしている状態で、お客様が前払いで支払いための口座です。

他の用途と分ける大きな理由は、多くのスタッフが入金確認できる状態を作るためです。

売上や支払いなどと混ぜてしまうと、実店舗のレジと同じように、取引記録が非常に多くなってきて、万が一不正な引き出しがあった場合に気づくまで時間がかかるからです。

注文代金の入金確認としては、できる限り専用の口座を作るといいでしょう。

1-1-3. 支払用

支払い用口座は、まとまった売上の口座で管理してもいいのですが、ここで支払い用の口座を分けるべきと書く理由は、大口の取引先への振込が特定の銀行に限定されている場合です。

振込の回数が多くなればなるほど、手数料が異常なほど跳ね上がってきます。

例えば、ドロップシッピングなどで商品発送をする前の前払い入金がある場合など、1つの商品分の振込だけで手数料がかかるのは商売として成り立たない場合があります。

特定の得意先への振込で特定の銀行に偏る場合は、同じ銀行の口座を開いてしまうのも一つの経費削減の手となります。

1-2. 審査について

法人口座を作るにせよ個人口座を作りにせよ、公的な書類の提出は必須です。

その意味で、ネットショップ運営に限らず、通常どおりの口座開設における信用は求められます。

厳しさはあくまでこれを読んでいる読者のみなさんの個人的な信用度合いによりますが、審査は存在します。

1-3. 用途に合わせて手間が範疇なら複数でも可

支払い用の銀行口座と理由は同じです。

管理面での手間を考慮した上で、確認作業に時間を要さないことを前提に、口座を絞る必要はないと思います。

最近ではフィンテックの一つで複数口座をまとめて管理するツールは存在しますので、工夫して管理すれば多く口座を開いても問題ないです。

2. おすすめ専用口座とは

2-1. ゆうちょ銀行

販売するターゲットの年齢層にもよりますが、銀行振込を選択されるお客様で、ゆうちょ銀行を指定する、もしくは指定できないか問い合わせするお客様は何気に多いです。

多すぎず少なすぎずの中で振込用の口座をチョイスできるのは顧客満足度に繋がりますので、特にゆうちょ銀行は作っておいて損はないです。

2-2. 明細がすぐ確認できる銀行(ネットバンキング)

入金確認がすぐできる手段を提供している銀行は運営上必須条件となります。

ネットショップを運営する上では、「注文締切時間」を設ける場合があります。

この場合は、そのぎりぎりで銀行振込で注文してくるお客様もいて、その中で振込の確認についても締切時間を設けている場合に、ぎりぎりで申し込んだと問い合わせしてくる方もいます。

こういう場合は、店側の裁量で確認できなかったと言い切ってしまうのもいいですが、顧客満足度の観点からは、入金確認が振込後から迅速に確認できるところが望ましいです。

こうなると、ネットショップであるがゆえに銀行もネットバンキング、特に携帯のアプリを用意しているところはかなりおすすめです。

法人規模で売上が大きい会社の場合には、アプリといった確認手段は難しいかもしれませんが、ネットで確認できる状況は必須ですので、運営者が瞬時に確認できる手段という意味でも、多くの手段で確認できる銀行口座は必須です。

2-3. 振込手数料の安さで選ぶ

振込手数料の安さは、店から相手へだけではなく、お客様から店へという場合にも当てはまります。

振込手数料を確認するにあたっては、店から相手へ振り込む手数料は、回数で比較的多く利用するところが望ましいため、取引相手の振込先の銀行口座を開くは初期の頃は有益だと思います。

そして、お客様からお店へという場合には、他校からの振込手数料が安いところを選ぶと何気にお客様視点では喜ばれます。

2-4. 速さか安さかは運営方法次第

すぐ入金確認できる銀行と、振込手数料が安い銀行というのはなかなかマッチしないかもしれません。

こういう時は、販売する商材や店の運営規約に基づいてベターなほうを選択するといいでしょう。

例えば、その日受注の締切時間を設けていない体制の場合には、基本的に迅速な入金確認よりも、手数料の安さが重要になるかもしれません。

他の例えで、扱っている商品がアウトドア用品系の場合、特に商戦である春から夏、そして11月前後では、「使用予定日が決まっている」お客様がかなり多いです。

そうなると、振込手数料の安さというよりは(既にクレジットカードや代金引換を選ぶかもしれませんが)、早く確認できるほうがいいでしょう。

扱う商材、そして運営の規約によってベターなサービスを選ぶといいと思います。