なぜ英語は難しいのか?日本の英語教育が日本人の英語力をダメにしている6つの理由

本記事で得られる知識

「英語は難しい」と思わされる、無駄に難しい日本の英語教育について、その理由と根本の姿勢としてのやり方について解説します。

記事の前提

初心者、中学生、高校生、社会人の方で、英語が難しくて悩んでいる、挫折してしまったけど本心は英語を話せるようになりたい方向けの、英語学習をするための姿勢について解説します。

記事の信頼性

筆者は中学・高校と英語だけは昔から得意であり、約5年ほどカナダ、バンクーバーにて海外生活を経験しております。現在は、インターナショナルスクールに通わせる息子に、仕事から終わって毎日1時間近く宿題を英語でサポートするそんな生活をしているため、受験英語とコミュニケーション英語双方の違いを、生活や経験から感じる内容を記載しております。

英語が難しいのは、日本人特有・日本語特有の問題なのか?

結論から言うと、日本人や日本語特有ではなく、日本の英語教育特有の問題で日本人は英語を無駄に難しく感じます。

日本語は世界で一番難しい言語であり、英語は日本語より本来は簡単な言語

日本人が英語ができない理由について、専門家(?)的な方の多くは、なぜか難しく言語体系が違うから難しいという方がいますが、筆者はこれを否定します。

今現在日本語というのは世界で一番難しい言語であると言われているのをご存知でしょうか?

英語はアルファベットを見ると発音が分かります。単語を見て音が分かるものを表音文字といいます。音は分かりますが、意味はイメージするしかありません。

中国語は、漢字を見るだけだと意味は分かりますが、発音がわかりません。単語を見て意味が分かるものは表意文字と言います。

普通は1つの言語は表意か表音かどちらかで成り立っています。ところが世界中にある言葉の中で日本語だけ「ひらがな、かたかな、アルファベット」である表音文字と、「漢字」の表意文字を併用してるのです。

少し前まで韓国語も漢字併用でしたが現在はハングルとアルファベットの表音文字だけになっています。文字通り日本語だけ併用です。

併用はしていなくても、表音文字の英語と表意文字の中国語がどちらも公用語であるシンガポールは、TOEFLの国別ランキングで1位です。

世界一難しい言語体系である日本語が話せて、なぜより簡単のはずの英語が話せないのかを考えると、言語体系が理由ではないことはすぐ想像つくと思います。

あなた自身の素質が悪いわけではない(=こつがあれば誰でもできる)

英語のほうが簡単な言語なのになぜ皆さんは英語ができないのか。なぜ苦手なのか。

皆さんがそもそも「脳科学的に英語の素質がない」とか「そもそも英語に向いていない」「あなたがだからできない」というのは大きな間違いなので、その感覚は捨て去りましょう。

英語はこつをつかめば誰でもコミュニケーションを取れるようになりますし、話す・聞く・読む・書くが誰でもできるようになります。

なぜそう断言できるかというと、皆さんが「日本語でコミュニケーションを取っているから」です。

日本語も英語も同じ言語ですから、話す・聞く・読む・書く方法が違うだけであって、言語は誰でもできるのです。

能力や障害、疾患、病気、遺伝、人種などは一切関係ありません。人である限りは誰でもできるのが「言語」です。

難しくさせる感じてしまう理由は環境と日本の英語教育

日本の英語教育は無駄に難しいです。1つ教えればいいものをあえて10覚えなければいけないやり方をしています。

元凶1 : 小学校3年生で日本語のローマ字読みを覚えてしまっている

日本語のローマ字表記を一番最初に覚えることで、その後の日本語のアルファベットスペルを、全く発音ルールの異なる英語に当てはめてしまう方が圧倒的に多いです。これは中学、高校、そして社会人になっても同じ癖となっている方が圧倒的に多いです。

すると、Singaporeを「シンガポーレ」とローマ字基準で覚えようとして日本語をベースに覚えようとしたり、LとRの発音をローマ字基準で覚えてしまっているために、発音も違いも区別できなくなったりと、悪循環しか生みません。

日本語のローマ字読みを使うのは、主に「固有名詞」や「人の名前」の時だけなので、それであればローマ字で読み方自体を先に覚えるのではなく、英語を習うタイミングで例文に出てくる時に副次的に表示させるだけでいいはずです。

元凶2 : 日本の学校で習う英語は、コミュニケーション英語ではない

日本語も英語も人とコミュニケーションを取るための同じツールに過ぎませんが、皆さんは「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つを使って「日本語を話す」ことをしています。

英語も同じく本来であれば、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つを使うべきですが、最近では徐々に改善はされてきているものの、現在も「読む」「書く」「聞く」「和訳する」をメインに勉強しているため、「コミュニケーション」ではなく、「受験」を目的としていることになんら変わりがないのです。

特に、コミュニケーションをするにあたって、瞬間的に理解と意思の伝達をするためには、「話す」「聞く」が重要ですが、日本では時間を要しても対応できる「読む」「書く」がメインなので、それでは英語が「話せない」のは当然なのです。

元凶3 : 授業は”日本語で”英語”を”勉強する

授業の進行が日本語ベースなので、英語をあくまで「科目」として教えているところも、日本人が英語を特別視してしまう元凶です。

これも同じ言語である日本語の場合を想定すると非常にわかりやすいですが、例えば、国語は日本語をベースに進められます。日本語を日本語で授業をすすめるていますよね。

英語圏の学校では、国語を英語で行います。

授業の時間は全て日本語ベースになっている時点で、「日本語的な感覚が抜けない」ため、英語を感覚やイメージで覚えて反復させるために、英語に浸らせる機会がそもそもありません

元凶4 : 英単語のニュアンスごとに和訳を作っている(=暗記する数が無駄に膨大になる)

ほとんどの日本人は自然とそのステップを踏んでいるので認識さえもできていないですが、英単語の和訳というのは、その単語の意味と和訳の内容が必ず一致しているわけではありません

つまり、意味に差があります。

この差の何が問題なのかというと、差を埋めるために英単語を基準に、和訳を増やしてあわせる形が取られているため、少しでもニュアンスが違うと「別の和訳」をセットされて、それを覚えなければいけません。和訳で覚えるということは、わかりやすい分「量が圧倒的に増える」ことになります。

これが途中で挫折する根幹でもあります。

例1 : go

例えば「go = 行く」と一致させている人がいますが、ここにも大きな意味の差があります。日本語の「行く」のイメージと、英語「go」のイメージは違います。

goは、主語がその位置から離れていくイメージを持っています。離れていくというイメージから、マイナスなイメージで使うことがかなりあります。She goes to the park.は「彼女は公園に行く」なのに、She’s gone to the park.だと「彼女は公園に行ったことがある」ではなく「彼女は公園に行ってしまった」という、goの単語自体にマイナスなニュアンスが入っているのはこのためです。

例2 : by

例えば、byという単語。byの本質的な意味は「そばにある何か」になります。ですので、I’m standing by you.であれば「あなたの”そば”に立っています」になります。これが基本的な意味です。

ところが、by car は「車(という手段)を使って」とかby the wayであれば「ところで」と、和訳は全く違うものになりますよね。

でもby carは正確には「そばにある何か」の意味を土台に「車のそばで=そばにあった車で=車(という手段)を使って」という「そば」というイメージは本来はそのままです。

by the wayも「そばにあるその道=道からそれるという比喩のイメージ=ところで」というつながりになり、結局「そばの何か」のイメージは同じです。

これ、、、、和訳必要ありますか? by the stationも by car も by the wayも結局訳さず頭にイメージできれば意味はなんとなくわかってきますし、それを実際にアウトプットで試しに使うチャンスがあれば、定着します。

更に相手がこの言葉を使ってくれば、瞬間的にアウトプットされるので余計定着します。

わざわざに「ところで」「〜という手段を使って」なんていう和訳の暗記なんて必要ないはずなのです。

このように、日本の英語教育の和訳は「無駄に英語を学ぼうとする人に負荷をかけている」ことになります。

元凶5 : 受験目的の無意味なひっかけが多い

受験というのは「合格者」と「不合格者」を分けるテストでもあります。なので、本来そんなことする必要ないのに、わざわざに難しくして選別させたようなことも多々見受けられます。

例1 : 三人称単数現在

中学英語の典型的なひっかけ問題です。

英語ではもの名前(名詞)には数があります。会話をするときの主人公というのは基本的に「私」と「あなた」です。自分が言葉を発し(私、僕:1人称)、そして話す相手がいて(あなた:2人称)会話が成り立ちます。

この「私」と「あなた」以外が主語の場合に、その数が1人か1つの場合(単数)と、2人以上か2つ以上の場合(複数)で動詞が反応します。

Be動詞(〜であるの表現)であれば、主語の数が1なら is 、主語の数が2以上の場合はareです。

一般動詞playなら、主語の数が1ならplays、主語の数が2以上ならplayと活用し、あとはひたすら反復すればいいんですが、「三単現」というタイトルまで作って、引っ掛け問題にして反復させずに授業をするので、できる人とできない人に分かれてしまいます。

Be動詞の場合、you and I の場合、自分も含んでいても主語が2人以上の場合なのでareですし、he and sheもareです。しかし、これもひっかけでI amをセットで「暗記させる」ため、You and I amと言わせて無駄に減点させたい引っ掛け問題としてよく出されます。

でもこの表現は、会話ではひっかけでもなんでもなく、頻繁に使う表現なのでわざわざに引っ掛け問題にする必要がありません。

教える側が意図的に難しくしている典型例といえます。

例2 : Would you mind if I ~?

これは高校での典型的なひっかけ問題です。

Would you mind if I take a seat? No.

これは和訳だとなぜか「座ってもいいですか?いいですよ。」で、YesとNoが反対になるということで、典型的な引っ掛け問題として使われています。

でも、これ「No」を「いいですよ」と真逆に和訳させる必要があるでしょうか?

そもそも「Would you mind (if) ~?」というのは「〜するのは嫌ですか?」「〜するのは気になりますか?」という意味です。だから、Noだと「いいえ、嫌ではないです」「いいえ、気にならないです」となり、NoというとつまりOKと同じ意味なる、、、、と考えたらこの和訳自体いらないです。

なぜに「〜してもよいですか?」に和訳させ、それを正として受験英語の質問でもそうさせるのか。

結局無駄にひっかけてできる人とできない人を選別させている意図が見えてきます。

元凶6 : 反復を基本とした授業体系になっていない

言語学習は端的にいうなら、環境と反復です。

いやでも触れる機会がある日本語とは違い、英語でコミュニケーションを取るようにするには、そもそも「英語に触れる機会を意図的に増やす必要があります。

そして、反復です。なんども書くのではなく、何度も使う・耳にする・目にする機会を増やすことです。

ところが、日本の英語の授業は未だに先生が一方的に話して、先生が日本語で説明・解説・質問をする場合がほとんどです。

これでは反復になることもなければ、英語にふれているように見えるだけで、英語”で”する感覚にならないので、授業でさえ英語に触れている状況とは言えないのです。

難しいというイメージが自信を失い、自発性が欠けてしまう

ここまでくると、皆さんの素質が原因で英語が難しく感じるのではなく、「難しいと思わされてる、日本の無駄に量の多い英語教育」に原因があると理解できると思います。

特に英語でコミュニケーションをするにあたっては、自分の意思や意見を自分の言葉で伝える「自発性」が必要になってきます。

ところが、「英語は難しいからどうせ通じない」という感覚に支配されてしまうと、自ら失敗してもいいから言葉に出すという意欲さえ失ってしまうことになります。

そして悪循環で「話す」スキルが身につかなくなり、結果として「英語でコミュニケーションをする際の自分の意思を伝えること」がおろそかになり、トライアンドエラーを経験できなければ、また自信を失うという悪循環になりがちです。

最短距離で学ぶ方法

言語学習は環境と慣れですので、楽してペラペラ話せるようになる方法はほぼありません。

24時間全て英語にふれることができる環境下なら、1ヶ月もあればそれなりの会話はできますが、残念ながら日本で全て英語の環境で1ヶ月も生活する環境を作るのはなかなか難しいです。

しかし、最短ルートで学ぶ方法はたくさんあります

上記で指摘した内容の逆をすればいいのです。

英語に触れる機会を意図的に増やす

仕事がある社会人の方でも、学校がある中学生・高校生でも、触れる機会をどれだけ多く増やすかが大切です。

そして触れる時間については、「書く・話す」ための時間と、「聞く・読む」ための時間を分けて時間を作ることが効果的です。

というのは、「聞く・読む」はスキマ時間でできるからです。移動時間中や休憩時などは、アプリを使う、映画を見る、ラジオを聞く、ニュースを読むといった時間を取るほうが効果的です。

この時に、「書く・話す」ための時間でインプットしたものを、受身的に「アウトプット」することができます。

そして、「書く・話す」ための時間については、ある程度の集中する時間が必要なので、するための時間を確保して「能動的に」行う必要があります。

結局効率よく、積み重ねで時間を作って「書く・話す」の反復を行って、スキマ時間に「聞く・読む」の反復を行うということで、効率良い時間の確保が可能になります。

五感のうちできるだけ多くの感覚を同時に使って覚える

例えば、単語を覚える時ですが、筆者は単語をタイプして、言葉に出してイメージしながら覚えていました。

なぜかというと、単語を見ながらタイプすることで視覚を、言葉に出すことで聴覚を、そしてタイプすることで触覚を使って、同時に3つの感覚を使ってイメージ化することで、より早い段階で定着させていました。

これにアロマなどたいてやれば臭覚も使うことになります。

単語は活用とイメージとセットで覚える

例えば、名詞であれば全て1つの言い方と2つ以上の言い方セットで覚えます。studentなら a student / many studentsという具合です。

なぜ全てかというと、瞬時に言える状況をつくるための反復のためです。そして不規則名詞をあえて覚えると瞬時に言えますが、規則名詞なのか不規則名詞なのかわからないものは、ぱっと言えないからです。

形容詞の場合は、原型・比較級・最上級のセットです。これも瞬時に言えるようにするための工夫です。

hot hotter hottestやred redder reddestといった具合で、全て活用を入れます。

動詞も同じです。ただ、子供に教える場合は、活用全てを言わせていました。これもくせずけするためです。

例えば walkなら 「walk / walked / have walked / walks / walked / has walked」で1セットです。あとは主語が誰かだけ伝えておいて、学校で反復できる計算で、今では活用できるようになっています。

doなら「do / did / have done / does / did / has done」という活用です。

こうすることで、自然と「名詞」「動詞」「形容詞」の区別がわざわざにこの言葉を使わなくても区別できるようになります。

そして、頭にそのイメージを浮かべます。イメージが浮かばない場合は、スマホでその単語で検索し、画像表示にするとだいたいイメージができてきますので、このイメージを頭で浮かぶようにさせます。

また、自分でその動作ができるものは、その単語を読んだ後にその動きをしてみます。例えば「sigh」という単語なら、「sigh / sighed / have sighed / sighs / sighed / has sighed」といった後に実際に「ため息」を付きます。これだけです。

大事なのは反復で瞬時に言えるか、理解して伝えれるかなので、「名詞がどうのこうの」「動詞がどうのこうの」「形容詞がどうのこうの」と日本語で説明を加える必要もありません。

意味についても、和訳ではなくあくまで「イメージ」がわけば、言葉にも出しやすいという計算です。

失敗してもいいから何度も伝える

これこそ真髄で、間違ってもいいから自ら自分の意思を伝える状況を作り、試す状況を作りましょう

例えば日本語に不慣れな外国人が、片言の日本語で質問してきたとしたら、なんとかやさしい単語で説明しようとするでしょう。

これと同じで、最初はカタコトの英語で話しても、相手はきちんとあなたの立場を理解して、やさしい言葉で言い直した上で、教えてくれます。

大事なのはまず「自発的に意思を伝え、そして間違っていたら次はこういえばいいのか」という発見をして、インプットとアウトプットを増やすことにあります。

日本人は英単語を軸に無数の和訳についていけず挫折しやすい

いかがだったでしょうか。

世界一難しい日本語でコミュニケーションを取れる時点で、皆さんには英語でコミュニケーションを取れる素質が備わっている。

簡単に話せるようになる方法はありませんが、最短ルートの覚え方は存在しますので、皆さんの意識を自分もやれば当たり前のように話せるという意識に180度変えて、今一度英語学習をもう一度やってみるのもいいのではないでしょうか?

尚、当サイトではこれからその具体的な反復用の記事とツールを順次公開していきますので、乞うご期待ください。