赤ちゃん(乳幼児)用の食料は、他の一般的な食料に優先して備蓄しておく必要があります。

乳児用非常食の備蓄が最優先な理由

1.大人向けの備蓄食糧が乳児用の替わりにならない

乳児用の非常食は、乳児専用で作られているので、噛む力弱い赤ちゃんでも食べられるように工夫されています。

したがって、乳児用の非常食を、赤ちゃん以外の学童や大人が食べることができても、その逆で大人向けの食料を赤ちゃんが食べられません。

2.自治体が備蓄していない場合がある

地方自治体が備蓄している食材ほ多くは、一般的な大人向けのものになります。

自治体によっては備蓄をしておらず、東日本大震災でも、乳児にミルクや離乳食が長いあいだ行き渡らなかったというケースもありました。

乳児用の備蓄食糧購入時の注意点

アレルギー対策

非常用の離乳食を購入する際には、アレルギーをチェックしましょう。

東日本大震災で取り上げたケースとして有名であり、行政が備蓄していた食材は基本的に食物アレルギーの対策がされておらず、アレルギー反応が出ても病院も患者の多さでなかなか診れなかったということがありました。

そうならないためにも、大切なのはお子様の食物アレルギーを理解し、そしてそれにあった非常食を備蓄しておくことです。

コンタミネーション対策

コンタミネーション(コンタミ)は、その食材にはアレルギーが含まれていなくても、工場内の同じ製造エリア・製造ライン上で、アレルギー物質を含む別の食材が製造されていることで、微量ながらアレルギーの原因になる物質が含まれてしまうことを言います。

各製造会社の生産ラインを確認することは難しいのですが、消費者庁が規定で「どのような原材料を用いた食品をその生産ラインで製造しているかを、消費者に情報提供することが望ましい」としていることで、一つ手間にはなりますが電話などで確認した際に情報を開示してもらえる可能性が高いです。

逆に情報を開示していないところは、そもそも乳児用食材を作っておきながら、乳児のアレルギー対して理解していないことになります。