生活用水は、体に入れる飲料水以外使う水を指します。
飲水は平均で1日3Lと言われていますが、生活用水は1人1日あたりなんと平均300Lも使っています。
- 料理
- 手洗い
- 風呂
- トイレ
- 掃除
生活用水の多くはこのような日常生活で不可欠な場面で使用していることになります。
生活用水が必要な理由は様々ですが、もっとも大切な理由は衛生面です。感染症の危険性は私達が思っている以上に身近に迫ってきます。
しかし、こんなにたくさんの量を備蓄するのは、スペース、予算、定期的な入れ替えの点で、限界があります。
更に断水後に復旧のに、数ヶ月かかる場合もあるなど、長期間に渡って断水する可能性を想定して、どんなことを準備しておくといいかを考えていきます。
備蓄せずとも近くで確保できる手段を調べておき、同時に普段から飲料水以外で貯める習慣や方法を考え、実施するようにしましょう。
備蓄以外の対策
近くに海、川、井戸、ダムがあるかを調べておく
生活用水は、飲水に使用するわけではないので、近くに川や井戸などがあればそれで十分足ります。
大切なのは、被災して断水になった時点ですぐに汲みにいけることですので、必ず近くにそのような場所があるかを把握しておきましょう。
汲みに行く際には道路の寸断などで時間を要する場合や、たくさんの量を汲みに行けない状況も十分考えられます。
水を確保する場所が見つかった際には、歩いて汲みに行けるかいけるならどれぐらいか何分かかるのか、自転車ならどうか、車でいけるかということも想定しておくといざというときに役立ちます。
備蓄による対策
風呂の水を貯めておく
風呂の水を普段から貯めておくことは、防災の観点からは王道で一番有効な方法です。
またせっかく貯めておいたお湯が、揺れによってこぼれて半分以上流れてしまったということも少なくありませんので、可能ならば風呂には蓋をしておくことをおすすめします。
雨水を溜める
ベランダや庭に専用のタンクを置いておくことで、いくらかの生活用水を貯めておくことができます。
代替策による備蓄
手洗いとトイレ使用時に限られますが、ウェットティッシュや液体の消毒液を備蓄しておくことで代替え使用することができます。