想定場所ごとによって起こりうる災害・事故・事件の種類は違いますが、とるべき共通する行動をここでは列挙していきます。

想定場所に優先順位をつけて対策をしていく中で、時間や機会がなくて想定外の災害・事故・事件が起きても、ある程度の動きが想定できると思います。

時系列で考える

地震が発生した時に共通している流れは、時系列の順番で以下のようになります。

  1. 地震が発生している最中
  2. 地震発生直後
  3. 避難

1.地震が発生している最中

揺れている最中は揺れの規模に関係なく、立ってられない(= 移動できない)と考えるべきです。

揺れる規模は誰も予想できませんよね。ですから揺れは最悪を想定します。

最初から揺れが激しかった(阪神淡路大震災、熊本地震、大阪北部地震)ケースもあれば、最初は弱かったのにいきなり強くなった(東日本大震災)ケースもあります。

立っていられない状況で、「割れる」「倒れてくる」「落ちてくる」モノから体を守ることが、想定場所関係なく取るべき行動です。

幼い子どもさんと一緒の場合は、お子さんを守りながら自分を守ることになります。

2.地震発生直後

発生直後に重要なのは「1.怪我をしない・させない」、「2.建物内の出口(脱出経路)の確保」、そして「3.二次災害を防ぐ」です。

2-1.怪我をしない・させない

揺れが収まって移動しようとしたら、「靴を履いていたのに割れたガラスや瓶の破片を踏んで足を怪我した」などよくあることです。

避難の準備をしている最中に怪我をしないようにすることが大切です。

2-2.建物内の出口(脱出経路)の確保

揺れによって倒れたものが散乱している中で最低限移動できる導線を確保する必要があります。

また、揺れによってドアや窓が変形しているケースなど、建物から出る手段を確保します。

2-3.二次災害を防ぐ

火をつかわない、ブレーカーはoffにするなど、火災の原因を防ぐなどの行動が必要になります。

3.避難

被災場所から避難する際は、「割れる」「倒れてくる」「落ちてくる」、より大きなモノから体を守ることが、想定場所関係なく注意する行動です。

揺れが収まったあとでもろくなった塀やブロックが倒れてくる危険性があります。大阪北部地震では小学生が避難中に下敷きになって無くなりました。

ブロックや塀は全て倒れてくると決めつけて離れて移動するなどの回避行動が必要です。