日本における英語学習というのは、このサイトでは何度も書かせていただいていますが、「コミュニケーション目的」をうたっていても、本質的には「受験目的」のものが抜け切れていない教材や教室がたくさんあります。
否定するつもりはないのですが、個人的に若干違和感を覚える単語集のタイプが存在します。それは「英単語」をゲームに取り入れているものです。
たとえば、このクエストをクリアするためには、決められた時間内に英単語の問題を解かなければいけないものだったり、ほかにもタイピングゲームに絡めて同時に英単語を勉強できるものと様々です。
これは英語を勉強する皆さんにとってやりやすい方法というのが、もっとも皆さんにとって効率がいい方法ですので、それが悪いというわけではないですが、個人的にはこのような「ゲーム感覚」的な単語集やソフトというのは、英語を勉強し始めて最初のうちだけにしておくべきと考えます。
ゲーム感覚で日本語の語彙力を増やす日本人が世の中どれだけいるか
日本語を例に考えてみると非常にわかりやすいですが、私たちは中学校・高校を卒業した後、新たに日本語の単語を学ぶとなった際に、どのような媒体を使って用語などを覚えるのかを想像してみましょう。
ほとんどの方は新聞や情報誌、そしてニュースや小説などを媒体に、自然に身についているはずです。ゲームを使ってあえて難しい単語を率先して覚えるというかたというのは、比率的には非常に少ないかと思います。
コミュニケーションを目的とした英語を学習する過程においても、上記のように英語のニュース記事や情報誌、そして英語の小説などに出てくる英単語を見た上で単語に触れて、理解力を持って覚えることのほうが自然の流れなのです。ですので、繰り返しになりますが、最初のうちはやりやすさ重視で語彙力の勉強をする際に、ゲームを使って行うのもいいのですが、しだいになれが出てきた時点で、小説やニュースを読むようにして、文脈からイメージをする手法に切り替えことをお勧めします。