語彙力を増やしたいけれども、勉強する時間が限られているという方にお勧めの方法があります。それは「制限時間内に絶対に覚える」というやり方です。

 

これだけですとちょっと信憑性がないかもしれませんが、人は「制限時間内に絶対に覚えなくてはいけない」という「必死さ」をつくると短期記憶ですが記憶する力が活性化されます。

 

これは私が留学中にやっていたことなのですが、私が選択していたある講義では、専門性のある単語があるためになぜか最初の5分間は、前回の抗議で出された宿題に出てくる重要単語の意味を書くという、小さいテストが毎度ありました。

 

課題というのは1~2日間で50ページ近くある論文を読んでプレゼンするというもので、ほかにも講義がありますから、効率的にいかないといくらでも置いてけぼりになってしまいます。ですが、この小さなテストだけではきちんと前回の講義のときに1枚の単語リストとしてもらえました。とはいっても、やはり課題のページ数が膨大なのでどうやって覚えたかというと、「講義前にタバコを吸っている間に丸暗記する」という方法をとりました。

 

これは短期記憶しか残らないので、長期記憶には移りづらいというイメージがあるかもしれませんが、この英語の意味を丸暗記はしても、意味が理解できていますから、テスト後のプレゼン中に自分で再度復習することになります。これで長期記憶になるというわけです。

 

タバコを吸っていた時間は約5分で、小テストに出る単語は少なくても20単語です。つまり、5分あれば本気でいけば20単語になります。

 

これをたとえば前日に20単語ピックアップしておいて、通勤途中の電車の中や車の移動中に単語を実際に音で聞き取ったりして、意味を丸暗記します。そして、昼休みから帰りの電車か車の中で再度復習します。

 

基本的にこれの繰り返しでも非常に効率よく単語を覚えることができます。

 

ここで重要なことは「制限時間内に絶対に○○しなければいけない」という状況を自分で作ることです。これは少々無理してでもやるべきです。人は目標を定めたときに「期限」を設けないと目標となる期日がないわけですから、いつまでもなーなーになりがちです。この点を払拭して自分に厳しく確実に語彙力を挙げる方法として、ぜひともこのやり方を試してみてください。