当然と言われたらそれまでですが、リーディングをするための最低限の基本は「英語の文法をきちんと理解していること」、これに尽きます。
コミュニケーションを目的とした英語を学ぶ上では、どちらかというと他の発音・英文法をある程度習得してから、学ぶべき項目なのがこのリーディングの勉強となります。
私たちは既に中学校・高校にて高校受験・大学受験の科目としてある程度はリーディングの勉強をしてきたと思います。
その意味では、あまり点数がよくなかった方も、既に学習をしてから数年間何もしていない方も、発音・英文法を勉強しなおしてからでも十分に対応できる分野です。
リーディングの特徴は相手が人ではなく文章であること
スピーキングやリスニングのように、直接相手とコミュニケーションをとるものではなく、誰かが書いた文章をゆっくり自分のペースで読むことになります。
その意味では、毎日10分程度かかる短い文章でも構いませんので、自分のペースにてゆっくり文章を理解しながら次に進めていける点では、他のスピーキング、リスニングよりは「やりやすさ」を感じます。
また、コミュニケーションを目的とした英語を学ぶ過程で、それまでに習得した成果を「TOEIC」や「TOEFL」、「英語検定」で試すこともあるかと思いますが、そこでも「リーディング」は理解力の勉強を中心に行うべきであって、「スコアを取ること」を念頭には置かないように気をつけましょう。
リーディングの目的は「理解力・英文法・語彙力」チェック
文章が読めると実にすがすがしいものです。ただ、受験目的の英語のように、「答えを求める」姿勢でリーディングをしてしまうと、どうしても「答えありき」の学習となってしまいがちです。
必ず意識してほしいのは、リーディングは「文章に対する理解力」、「理解するために必要な英文法の復習」、そして「語彙力の確認」です。
リーディングはスピーキングの際の一発本番のコミュニケーションをとるための、予行練習と位置づけて勉強をするべきだと考えています。
ですから、和訳がある場合も、一言一句が同じ答えをかけるようにではなく、読んでいる際に日本語に訳さずに頭でイメージした内容と一致しているかという観点でチェックするほうが、コミュニケーションとしての直接の要素であるスピーキング、リスニングに直結した学習と言えます。
また、表現力・理解力を確認するためには、その前提として英文法がきちんと習得できていることが挙げられます。その意味では、例えばイメージしていた内容と一致していない場合に、文法の表現を間違って解釈しているのか、単語のイメージが間違っているのかをチェックして、修正していくことができます。