私たちが中学校・高校の際に、高校受験・大学受験のために勉強した内容というのは、テスト科目である「リーディング」「ライティング」そして「リスニング」、そしてそれらの派生である「翻訳」に特化した内容でした。

 

私たちが受験目的で行う勉強というのは、例えば「リーディング」「ライティング」のために必要なのは語彙力、文法力、そして翻訳(和訳)です。いかに和訳と英訳を限られた時間で行うかというところが観点となりますので、単語とその和訳はセットで決められた和訳によって訳し、時間を短縮しますから、詰め込み方の英単語とその和訳の暗記でもテストでは通用する形なのです。

 

ここ最近になって重要視されるようになった「リスニング」に関しても、このサイトではあわせて「発音・アクセント」が重要と書いていますが、基本的に受験目的ではそこを重要視せずに、英語を聞きまくる方法にて、リスニングについて強化された勉強をしています。

 

コミュニケーション目的で重要なのは「一瞬での理解・想像力」

コミュニケーション目的と試験目的の大きな違いはなんと言っても「スピーキング」「リスニング」「発音・アクセント」です。つまり「話し、聞く」ものが最優先となります。

 

ですから、上記のパーツを英文法に当てはまる場合、試験目的とは違って和訳を使わずに「一瞬で言いたいことを英語で発し、相手の英語を一瞬で理解する力」に焦点を置く形になります。和訳なんてもものをしている間がなく、スムーズにスピーディに会話でき、言いたいことが相手に伝わり、相手の言っていることが誤解なく瞬時に理解できることが、コミュニケーションの最大の焦点です。

 

但し、話すとなった場合には、最低限「中学校レベル」の文法を完全に一瞬で和訳を使わずに「英語だけ」で発するようになると、コミュニケーションが取れるようになります。つまり、主張をするには中学校レベルの学習で十分なのです。意外かもしれませんが、それだけ中学校レベルの英語文法というのは、自らの意思を伝えるのに十分かつ基礎的なものが凝縮されています。

 

これが「リスニング」にて相手の話していることを一瞬で理解するとなった場合には、高校レベルの文法力が必要となります。

 

ここでも、試験目的のようにわざわざ「決まり文句的な和訳」を覚える必要なく、例えば「私はそうする」ではなく「私だったらそうするけど」という言い方は「I would do it.」だから、あとは動詞と目的語を好きに入れ替えれば、いろいろ表現できるなという形で、会話ベースでのシチュエーションを想定しながら、文法を勉強することになります。