今回は中級者向けのお話です。前回は例文会話をシャドーイングするお話をしました。シャドーイングというのは、例文会話を使うと文法・語彙力の確認はもちろんのこと、発音・アクセントの練習をするのに効率が非常に高いというお話をしました。

 

このシャドーイングなのですが、何度も復習できる「英語の例文」を使うことができるのですが、ある程度学習が進んでくると、本来のコミュニケーションで必要な「その場その場の会話を聞き取る」ということを鍛えることが必要になってきます。

 

そこでその「実際の会話を聞き取るため」に鍛えることができる方法が「英語のラジオ」を使ったシャドーイングです。

 

インターネットラジオを使う

近年のインターネットサービスでは、ラジオ局がサイトでオンラインで聞けるように、ストリーミング配信をしているところがかなり多くなっています。

 

特に、インターネットの発祥地であるアメリカ国内のラジオでは、数百ものオンラインで聞けるラジオが存在します。

 

これを使うことで、名前の会話を聞く環境を整えることが出来ます。

 

発音・アクセントの学習目的との違い

発音・アクセントを目的とする場合は、同じ会話を何度も聞いて口の動きを真似ることになりますので、「繰り返せる」ものが前提となりますが、オンラインのラジオはまさに生放送の英語の会話を聞くことになりますから、あくまで「リスニング力=聞き取れる力」を養うことに1点集中する形となります。

 

とは言っても、ある程度の理解力が身についてきますと、「あ、この単語最近覚えたな」とか「今の会話は○○を話題にしてるな」ということが分かってきます。その意味では、前後の文脈で覚えた単語や文法を思い出す形で復習できるようになりますので、ある程度の力が身についてからこの「ラジオシャドーイング」を行うと、それまでの成果が更に加速して頭に身につくことになります。

 

スピーカーの音域を利用する

スピーカー調整を使ったユニークなリスニング勉強法」で書きました「音域を調整する」形でシャドーイングをすることで、段階的に聞き取れる音域を広げていくことが出来ます。

 

最初は高い音域だけ出るようにして、聞き取りやすい環境からはじめていくことで、確実に聞こえる範囲から開始し、「スピードについていく」ことをまず優先することをお勧めします。

 

スピードは完全にネイティブのスピードですから、その意味では「速さになれてから徐々に理解力を増やす」ことからはじめていきましょう。