
本記事のテーマ
ドロップシッピングを使ったECサイト運営方法【コネなし開業準備】
本記事で得られる知識
ネットショップ(EC)を資金なしのただで商品販売、管理して資金を貯めるための方法を公開します。
実際に筆者が行っている方法として、うまくしくみを利用することと、地道で確実なやり方で実際に販売を可能である点、説得力ある記事で学ぶことができると思います。
記事の前提
本記事はヤフー内でのB2Cのネットショップ運営を前提とした無在庫・無資金での運営方法に関する記事です。
1. ネットショップをただ(資金なし)で運営する方法
1-1. 無在庫
ネットショップをただで行うためには、最初に商品を仕入れることを考えないで行う必要があります。
なので、開業当初は必然的に無在庫販売が大前提になります。
1-2. 無借金・無資金
ただでやるので、資金がないのが前提です。借金もせずにやるのを前提に考える形になりますが、筆者が考える無資金の方法は、返済が100%保証されている前提にはなりますが、1ヶ月未満の期間厳密に言うなら、借金はすることになります。
1-3. 時間は使う
お金は使わないので時間は使う必要があります。
ただ、それも毎日何時間もやる必要はないレベルで、在庫調整、価格調整、受注処理と出荷処理に時間を使います。
ネットショップの運営ですから、電話番号を必ず用意しますので、お客様から問い合わせがあれば、これは対応しなければいけません。
1-4. 所在地情報の登録
特定商取引法上所在地情報は必ず、ユーザーの見える位置に記載しなければいませんので、住所は必ず準備する必要があります。
詐欺サイトと判断されないためには、最低限必至の内容になりますので、ここは必ず準備してください。
2. 業務内容の観点から最適なものを選択する
2-1. ドロップシッピング
資金を用意せずに開業しますので、商品の出荷や在庫などについてはドロップシッピングでカバーすることになります。
これはマストです。
2-1-1. 在庫・価格データを一括できるもの
資金なしで行うためには、在庫と価格のデータの一括ダウンロードできるドロップシッピングであることが大前提になります。
在庫状況がリアルタイムなら最低でも1日に1度は変更する必要がありますし、価格が変更されれば赤字を回避するために即時価格改定をする必要があります。
これらの一括データがあれば、関数を使って一括算出することが可能なためです。
可能な限り時間を有効的に最適化した状態で行う必要がありますので、データが抽出できるものを選びましょう。
2-1-2. 商品代金は支払は後払いが大前提
これは後ほど詳細を書きますが、お店側であるあなたが、ドロップシッピングの提供会社に支払う際の支払い方法は「後払い」が前提になります。
後払いというのは、引き落としが翌月後半になるクレジットカード払い、後払いを可能にするpaidなどのサービスを申し込む必要があります。
2-2. ヤフーショッピング
ただで開業するにはヤフーショッピングが向いています。
理由はただだから。
多少の審査はありますが、きちんとした形で登録申請を出せば大概通ります。
ここからはヤフー出店を前提として解説していきます。
2-2-1. 1ドロップシッピング1出店が原則
ドロップシッピングができる最適なところを見つけたら、それに対して1ヤフーショッピングストアを用意するのが原則になります。
この理由は、在庫管理と価格管理が後々面倒になってくるためです。
2箇所以上のドロップシッピングのデータを1店舗で行うと、廃盤商品の管理がしにくい形になるためです。
特にわかりやすいのが価格情報のデータです。価格情報にデータがないものは、基本的に取り扱いがないことになるので、商品情報自体を削除するべき対象がすぐに分かるのですが、これが2つ分のドロップシッピングのデータが混じっていると、1社の価格表になければもう一方のデータ内か廃盤かとなってしまい、管理ができなくなってしまうためです。
2-2-2. 注文は前払いが大前提
ヤフーショッピング内で設定する、支払い方法は前払いであるクレジットカードと銀行振込やコンビニ払いを前提にします。
代金引換のあと払いは運送会社との契約が必要ですし、ユーザー直送のものなのに代金引換で受取拒否されると、ドロップシッピング先に戻るのではなく、自分の所在地に戻ってきて、しかもドロップシッピングに返送もできない。
更に、往復分の送料はこちら持ちになりますから、後払いは設定しないようにします。
2-2-3. 入金サイクルを調整する
ヤフーショッピングのおもしろいところは、最大0.6%の手数料を負担すると入金から5日後に売上が入金されるという、入金サイクルの速さにあります。
無在庫・無借金経営を可能にするのは、むしろこれが一番大きいです。
2-2-4. 価格は販売目標次第
ヤフーショッピングでかかる手数料は、アフィリエイトポイント1%とTポイント1.5%の最低2.5%と、決済時のクレジットカード手数料約5%です。
これに税金が8%乗るのですが、ここが肝で売上金額が年額で1000万円未満の場合は、ここの部分の税金を払わなくて済みます。
ですので、ここは税金を含んで計算するかしないかにはなりますが、仮に含まずに販売価格を決定する時は、受取送料と支払送料の価格差を減価に入れた上で、原価に対して92.5%(100% – 2.5%)で割り戻した金額が損益分岐点なので、この価格以上にいくら利益を載せるで販売価格を設定することになります。
2-2-5. ストア設定をする
2-2-5-1. 特定商取引法の表記
ここは法律上必要な情報になりますので、ちゃんと連絡がつく電話番号と、所在地を設定します。
2-2-5-2. ストアガイドの設定
返品や返金、キャンセル時のルールなどを設定します。
規定は厳しく実際の対応は柔軟にということで、ドロップシッピングなので返品などはかなり厳しく設定します。
キャンセルについても、こちらで受注処理(受注しましたのメールを送るタイミング=新規から処理中への移動)をする前までは受け付けるけど、それ以降は受け付けないの設定します。
2-2-5-3. 送料設定
送料は、ドロップシッピングでの発送時の送料の金額に対して、少し調整してあげます。
個人的には、送料が650円(税込)を超えるようならば、あえてヤフー上の設定は650円にして、差は価格に転嫁して販売価格を決定します。
冷蔵品や冷凍品でもないのに、近場でも送料が700円も800円もするのはさすがにたかいと思います。
2-2-5-4. 納期設定
ヤフー内の設定、納期の期間を選択できる部分があります。
ここで、通常の発送状態はドロップシッピングの在庫あり時のリードタイムに近い数字を入れ込んで、納期を最初の段階から少し長めに設定しておきます。
あくまでスムーズな業務を前提にしたいところですが、万が一欠品だった場合にはきちんと次回納期を調べたり、変わりに赤字にならない程度で出荷・仕入れできるところがないかなどを調べる余裕を持たえるためです。
いくら効率よくやると言っても、相手はお客様ですからこちらに非があるようなら、できる限りの対応はさせてもらうのが大前提になります。
2-2-5-5. メールテンプレートの設定
受注時、出荷時、欠品時、その他アナウンス用のメール文面を予め用意します。
2-2-5-6. カテゴリーの登録
ドロップシッピング会社独自のカテゴリーデータがある場合は、先に一括で登録します。
商品情報のカテゴリーパスがこちらのパスに紐づけされていることが多いので、商品情報よりも先に登録します。
2-2-5-7. 画像の登録
apiというシステムを利用してアクセスすれば、画像はプログラミングで自動登録できますが、そうでない場合は、ここだけはアナログでの登録になります。
画像は、設定予定のアイテムのsku名に「.jpg」でサムネイル画像として、sku名に「_(アンダーライン)」と0付きの数字を降ると、商品情報と画像がひも付きます。
2-2-6. 商品情報の一括登録
商品一括データがある場合は、ここで一括でアップロードします。商品一括登録では在庫数を設定できないのですが、単純に商品登録をすると、自動的に注文はできる状態になってしまうので、以下の手順で行うといいでしょう。
- 商品登録データを使って、skuを使って在庫アップロードシートを作る。この時在庫数は0にする(この時点ではまだアップロードしない)
- 商品一括データの編集
- オリジナルでカテゴリーを準備している場合にはカテゴリーの修正
- 販売価格の修正(価格表を使って生成する)
- 税金などを課税にする
- 在庫欠品時に戻さないを追加
- メンバー価格列が入ってしまっている場合には削除(最初は権限がないため)
- 在庫有り時の納期設定と在庫ない時の納期設定を設定
- 商品一括データをアップロード
- 反映処理
- 反映後に在庫0の在庫アップロードシートをアップロードして一旦0にする
2-3. クレジットカードの開設
paidなどの後払いサービスが利用できるならいいですが、こちらも審査が必要です。
クレジットカードのほうが手数料が少ないので、クレジットカードを開設しましょう。
ドロップシッピング時の支払いは基本的にお全てクレジットカード払いで済ませます。
3. しくみの構築
3-1. 電話番号の設定
電話番号は050で始まるSMARTalkなどを利用しましょう。
こちらも支払いはクレジットカード払いになりますが、携帯電話を使って固定電話の番号を発行できますし、所在地の住所にいなくても電話が出れますので、必至となります。
3-2. 入金サイクルの調整
最初のうちは入金サイクルを月6に変更します。
手数料が0.6%取られますが、そのかわり支払いの引き落とし日より前に売上が入金されますので、クレジットカード払いにも関わらず、資金が必要ありません。
3-3. 価格管理と在庫管理の関数化 or マクロ化
価格管理と在庫管理はエクセルを使って、ダウンロード時に編集してアップロードできる関数を用意しておきます。
これを準備するだけで、全アイテムの価格更新と在庫更新作業が、反映処理期間中の待ちを除くと10分も関わらずに完了します。
1日の価格変更と在庫変更作業はこれだけ終わります。
3-4. 廃盤は即時に商品情報削除する
廃盤情報が一括でまとまっている場合には、すぐに商品情報自体を削除します。
3-5. クレジットカード(ドロップシッピングへの支払い)引き落とし日前後5日間だけ在庫0
この期間だけ入金日よりも先に引き落としが確定する可能性があるためです。
最初のうちはここの期間だけ販売をやめることで、引き落とし日の支払い不可を避けることができ、ここさえ防げば入金サイクルが5日程度なので、無在庫・無資金にも関わらず、借りたお金を返す日より、借りたお金を用意するお金が先に入ってくるので、100%保証された借金という表現になるのです。
最初は0スタートから始まると思いますが、注文が入れば入るほど引き落とし口座のお金もちょこちょこたまってくると思いますので、引き落とし金額分の資金が履いて散るならば、ここは0にする必要はありません。
3-6. 注文時のあるべきオペレーション
注文が入った時の処理は以下のようになります。かなり簡単な処理で済みます。
- 注文内容確認
- 在庫確認
- 支払い・出荷指示
- ヤフー内受注処理
- (ドロップシッピング側から発送連絡が来たら)ヤフー内で出荷通知
- 完了
3-7. 検索対象に情報を追加
ある程度回転してくるとストアに対しての検索時の評価もアルゴリズム的に情報してきます。
なので、ヤフー内の商品編集ページ内で、「ヤフー検索対象」に該当する、ディスクリプション、商品タイトル、キャッチコピー、商品説明の部分に、検索された時にその商品が表示されてほしいキーワードをありったけ、文章の形で入れていきます。
無在庫販売に限らず、この設定をしていない業者は意外に多いです。
これをするだけで、ある程度の対策になってきますので、ぜひ編集するようにしましょう。
3-7. PRオプションの設定
PRオプションはある一定の売上を月に達成することで、設定可能になるのですが、設定可能になった重要なのは7%設定です。
もちろん、PRオプションを設定する場合はこの7%分を販売価格に更に上乗せして販売価格を改定する必要がありますが、そのかわりヤフー内のリピート層が検索した時の検索結果がかなり上位にあがって、購買力に繋がるのでPRオプションが設定できるよになったら、確実に7%で設定して価格改定しましょう。(価格的に無理な場合は、、、特に必要ありません)
4. 少し拡大してきたら
4-1. トリプルでお店をブランド化
これでいけば、時間はかかるかもしれませんが、確実に無借金・無在庫で、注文が入れば入るほど資金がたまっていきます。
最初から税込み価格しておいて年間の売上1000万円未満に押さえれば、消費税分もまるまるもらっていいわけですので、資金を貯めるのにはもってこいです。
そして、月の売上が第垓5000円ぐらいは確定になってきたところで、トリプルを申し込んで好きなようにトップページをいじるようにしてき、本格的にお店としての形をつくっていくといいでしょう。
4-2. 売りたい商品を仕入れて売る
資金がたまればあとは、売りたいものを売れる資金がたまってきますので、赤字や借金を抱えない程度で商品を仕入れて実査にうる体制を作っていくといいでしょう。
何をするにせよ、無借金・無在庫で展開してためていけば、時間はかかりますがお金が確実に貯まる形になります。