
本記事のテーマ
Yahooショッピング出店費用と流れ(個人の審査の度合いなど)【ECサイト運営】
本記事で得られる知識
Yahooショッピングで出店・運営するための開店申請までに必要な手続きの流れと、事前準備する必要があるものを把握することができます。
記事の前提
本記事は B2Cのモール型ECサイトであるYahooショッピングの運営における、開店申請に関する記事です。
Yahooショッピングは出店の敷居が非常に低いため、ネットショップ運営初心者の方がまずやるべきモール型出店です。
Yahooショッピング出店費用と流れ
Yahoosショッピングの特徴はデフォルトでの固定費がかからない点にあります。
手数料が変動費になるので売れた時しか手数料が発生しませんので、出店中に売れなければお金が発生しないことになります。
1. 手数料について : 初回手数料、月額手数料は無料
固定費がかからないと、出店しているだけの状態の場合のランニングコストは0です。
敷居が非常に低いです。
詳しくはこちらをご覧ください。
参考 : Yahooショッピング運営上必要となる手数料の計算方法
2. 事前に準備するもの
出店用の申し込み画面に入力する前に事前に準備しておくといいもの(スムーズなもの)をリスト化してみました。
2-1. 本人確認証
個人事業主の場合は本人確認証が必要です。免許証、パスポートなどです。
開業届のコピーや、納税申告書などは今のところ(2019年1月現在)は必要ありません。
2-2. ヤフーID
基本的にヤフーのIDを使ってログインすることになります。権限設定などで後で変更することはできますが、とりあえず1つ作っておきましょう。
2-3. クレジットカード
クレジットカードは個人事業主・法人関係なく必要になります。クレジットカードがないと開店できません。
これは、入金よりも支払いのほうが上回った時に必要になるため、申込み画面で必須で入寮することになります。
余談ですが、ヤフー内でよく使用するストアマッチなどの広告を開始する時には、出店時に入力したのとは別で再度クレジットカードを設定する必要があります。
2-4. 売上入金口座
売上が入金される口座を入力します。最初のうちは個人で運営すると思いますので、口座は1つあればいいかと思います。
但し、拡大するにつれこの売上の入金用と、お客様が銀行振込を選択した際に設定する口座は、セキュリティ上分けたほうがいいと思います。
2-5. 各種許可証
食品を扱う場合には営業許可証、中古品を扱う場合には古物商の許可証がいります。
2-6. 所在地情報、専用電話番号の開設
特定商取引法上、ショップを運営している間は24時間必ず表示しなければいけないので、事務所を準備しましょう。
電話番号も同様です。
3. 申し込みと審査
必要事項を入力すると審査に入ります。ヤフーの審査はそこまで厳しくなく、よほどのことがない限り通らないことはないと思います。
個人事業主の場合には本人確認書類が必要ですが、法人では必要がありませんので、どちらかというと審査期間が2~10営業日とされていますが、必要なのは待つ時間だけかと思います。
筆者は、1度だけ審査に落ちたことがありましたが、それは単純に同じ所在地で3店舗目を出店しようとしたが故でした。
基本的にブランディング戦略上必要という理由以外では、同一所在地で複数店舗をヤフー内で出店する必要はありませんので、このケースは稀といえるでしょう。
4. 審査通過後の準備
審査が通過すると、ストアマネージャーと呼ばれる管理画面を使用できるようになります。
ここから、開店審査を依頼するための法律上や運営上の設定を管理画面上で行っていくことになります。
4-1. 銀行振込用口座の解説
先程示した通り、お客様が銀行振込で支払い場合に指定する口座です。
最初のうちは受取口座と同じで構わないと思います。
4-2. 特定商取引法上の表記入力
管理画面上に専用の画面がありますので、代表者の名前、法人であれば会社名、店舗の屋号、事務所の所在地、電話番号などを入力します。
4-3. 送料の設定
送料は、都道府県別、金額別、重量別における、注文が入った際に、お客様が負担する送料の金額になります。
全国一律や、送料無料など、これは店側で柔軟に決定して記載することになります。
みなさんが購入する時をイメージすると分かると思いますが、買う際に支払い送料の金額は重要です。
表示がなければ、うさんくさくてそのお店では買わないですし、送料が高すぎても利用しようと思わないですね。
当たり前のことですが、表示されている金額よりも請求された金額が高いとなると、クレームになります。
ヤフーの場合モール型なので、モール側に通報されるとそれだけで、最悪アカウント停止になる危険性がありますので、十分注意して決定しましょう。
4-4. ストアガイドの入力
ストアガイドは、お客様がネットショップを利用する際に従うルールみたいなもので、ほとんどの場合は以下についてルールを決めたらいいと思います。
ルール作りは厳しすぎればユーザーが毛嫌いするでしょうし、ゆるすぎるとうまく利用してくるクレーマーがいたりと、バランスが必要です。
筆者の経験上は、規約極めて厳しく設定し、実際のメール・電話での対応時には柔軟にするというのが鉄則だと思います。
4-4-1. キャンセル規約
注文が入った商品について、出荷をする前の段階で注文を取り消す場合のルール作りです。
- 受注処理するまでの連絡でキャンセルを受け付ける
- 受注処理をした後はキャンセル不可
- 取り寄せ商品は原則受注メールを送った後は、客都合でもキャンセル不可
- 注文後実在庫確認時に欠品・廃盤が判明の場合は、店側裁量でキャンセルの可能性あり
- 市場価格よりも大幅に低い価格で提供していたと判断した場合(大赤字)は当店裁量でキャンセル
などです。
4-4-2. 返品・返金・交換規約
返品・返金・交換というのは、商品が出荷された後からの扱いを指します。
こちらも同じく規約は厳しく、実際の対応は柔軟にという面と、社会常識的に一般的なもので、というのが望ましいです。
- 客都合の場合(画面と違った、思ったのと違った)などの場合は返品は負荷。
- 開封後は不可
- 不良品と当店で判断される場合には、返品交換は可能
- 返金処理は、返品処理を当店で実際に確認した場合に返金
- 受取拒否は、往復分の送料と各種決済通遼などを差し引いた残額で返金
などです。
4-4-3. 支払い方法の明示
支払い方法というのはヤフーの場合は該当しているものだけを記載することになっています。漏れていると開店申請で却下されるので、わかりやすいと思います。
代金引換の選択がないのに、代金引換に関する記載がある場合はツッコミをもらいます。
4-4-4. 1アイテムの出品
開店申請の条件として、1アイテム分だけでいいので商品を登録・出品・在庫あげして、販売可能な状態にする必要があります。
画像などの撮影・編集も必要になってきます。
販売可能な状態であげても、開店申請が通るまでは実際にはページは公開されませんので、ここで出品するとこんな感じだという感覚を掴むのにいいと思います。
最後に
必要な項目を設定した上で、開店申請を行い、ヤフー側から開店の許可がでて、正式に開店となります。