本記事のテーマ

Yahooショッピング販売・決済手数料等の計算方法【ECサイト運営】

本記事で得られる知識

ヤフーを運営するにあたっての費用の内容と計算方法を理解することができます。

記事の前提

本記事は B2Cのモール型ECサイトであるYahooショッピングの運営における、運営上かかってくる手数料についての記事です。

ヤフーの各種手数料について

1. 出店手数料は開店時も運営時も無料

ヤフーshopping出店の大きな特徴は、オプションで選ばない限り、固定費が無料である点です。

ヤフー出店上のは販売されない限りお金がかからないので、敷居が非常に低いのが特徴です(敷居が低いがゆえに悪徳業者も多く紛れているみたいですが。。。)

2. 各種手数料

ここでは、運営するにあたって必須となる手数料の説明と計算方法を書いていきたいと思います。

ヤフーサイト内に計算をシミュレーションできるページがあるのですが、理解力をあげるためのものですので、計算方法をある程度把握した上で、認識に間違いがないかという意味で活用すると良いでしょう。あ

2-1. 決済手数料

決済手数料はお客様が選択する支払い方法によって異なりますが、概ね商品代金の5%程度とみておくといいでしょう。

普通のモールの場合は販売手数料というものも設定されていますが、ヤフーは販売手数料については無料となっています。

詳しい詳細はこちらの公式サイト内にこちらに記載されています。

2-2. Tポイント負担

ヤフーではTポイントをモール内でのポイントとして設定しています。

出店規約の中で最低2.5%を設定することになっています(20191月現在)ので、商品の販売代金の2.5%Tポイントとして、お店が負担します。2.5%以上で最大16.5%まで独自に設定することもできます

尚、計算対象は税込の商品代金合計であり、端数は切り捨てです。

Tポイント負担額の計算式の例

例1 : 最低設定2.5%で、1000円(税込)の商品が売れた場合: 1000×2.5% = 25円。

例2 : 最低設定16.5%で、890円(税込)の商品が売れた場合 : 890×16.5% = 146円。

例3 : 最低設定10%で、1000円(税込)の商品がアフィリエイト経由で売れ(発送送料500円受取)、購入者が600円分だけポイントで購入した場合 : 1000×2.5% = 25円。

税込みの商品代金が対象になります。

2-3. アフィリエイトポイント

最低1%を負担することになっています。

少し捉え方が厄介なのですが、アフィリエイトを経由した時のみこの1%が発生しますので、経由してなければ実際には負担しません

また、実際に発生した場合は発生したアフィリエイト金額(負担分)の更に30%をアフィリエイト手数料として店側が負担します。

オプションで最大50%まで設定することができます。

アフィリエイト手数料の計算例

例1 : 最低設定1%で、1000円(税込)の商品がアフィリエイト経由で売れた場合 : 926×1% = 9円。9×30% = 3円。 :12円を負担。

例2 : 最低設定16.5%で、1000円(税込)の商品がアフィリエイト経由で売れた場合 : 926×16.5% = 153円。 153×30% = 46円。 199円を負担。

例3 : 最低設定10%で、1000円(税込)の商品がアフィリエイト経由で売れ(発送送料500円受取)、購入者が600円分だけポイントで購入した場合 : 926 × 10% = 93円。 93×30% = 28円。 121円負担。

あくまで、商品代金の税抜価格に対して設定した%分をアフィリエイトとして負担し、その額の更に30%が手数料として上乗せして負担する形です。

2-3. 税金

税金は基本手数料ではないですが、手数料としての概念として入れ込んでおきましょう。個人事業主で始める場合は年間の売上が1000万円を超えない場合は、免除にはなりますが、計算方法が若干厄介なので最初から税金は計算方法のなれのために取り入れておくといいと思います。

2-4. 有料オプション

最低支払う手数料が安い特徴がありますが、有料オプションも存在しており、どちらかというと本格的に露出を増やしていくためには以下のオプションを売上の成長に合わせて設定していくといいでしょう。

2-4-1. トリプル(固定費)

これは、楽天のgoldのようにトップページをhtmlでフルカスタマイズするためのサーバースペースを利用するための費用です。

月額3240円(税込)の固定費です。

特集ページやトップページについて、html,css,java scriptを使って自由にデザインすることができます。

java scriptを設定できるので、google analyticsを設置するのにも役立ちますので、あるとかなり便利です。

2-4-2. PRオプション(変動費)

Tポイント負担やアフィリエイト手数料と同じく、注文が入った時に商品単位で発生する手数料です。

ヤフーショッピング利用者は、ダイヤモンド会員やプラチナ会員などステータスが分かれており、ステータスの高いユーザーのりピーと率がかなり高いのが、ヤフーショッピング利用者の特徴です。

PRオプションはこの購買力の高い層が検索した時の検索結果が、PRオプションを高く設定すればするほど、上位の表示されることになり、露出が約束された変動費型の広告そのものといえます。

単純に高く設定すればそれだけ検索結果で上位表示されるので、お金で検索結果を買う形になるので、非常にやりやすいのですが残念ながら、出店初期ではこの機能は利用できず、一定の条件を満たした限定されたお店だけが設定できます。

他店舗での実績か、一定期間内に一定の売上をあげれば付与されます。

2-4-3. 広告

PRオプション以外で、固定費や先行投資的に広告を出すこともできます。

無料のものもありますが大半は有料です。

この中でも、検索結果の上位表示を可能にするストアマッチ広告は、出店初期から効果の高いものなので、露出を高める方法として有効な手段です。

3.手数料の重要度ランキング

ヤフー手数料の大きな特徴は、お店側で商品ごとに自由に設定できる上に、その設定する%の大きさが、潜在顧客へのアプローチや購買意欲の増加に直結するところにあります。

ここでは、重要な手数料のランキングをここでご紹介します。

記載がないものは基本的にいじる必要はありません。

3-1. PRオプション

PRオプションは、高く設定すればYahooショッピング内でのリピートが多いユーザーが検索した検索結果をより上位に表示されるものです。

一定条件を満たさないと使用できませんが、使用できるようになったらリピート率の高い層がターゲットになる7%を最低設定にするのが重要です。

筆者はこれを設定しただけで売上が昨年対比で160%になった経験があります。

極めて重要なものです。

3-2. 広告

固定費だったり先行投資だったりという意味あいがありますが、出店当初の露出度を高める方法としては、PRオプションの次に重要なものです。

この中でもストアマッチは有料ですが特に効果がありますので、PRオプションが設定できないうちは、ある程度先行投資的に広告を打つのが望ましいでしょう。

3-3. Tポイント負担

PRオプションも広告も最初は投じる余裕がない場合は、最初から設定できるTポイントの負担率を高めるといいでしょう。

とりあえずの唯一できる手段という位置づけになりますが、ユーザー側からすれば他の店舗の設定よりも多くTポイントがもらえるところを魅力に感じるでしょうから、とりあえずは先に設定するのがいいでしょう。